夕凪

キミとボクは 沈む夕日をみていたんだ
赤く穏やかな海は まるでボクの心のようだった

    
    どこかへキミを連れていきたいよ・・・。
声にならないつぶやきに キミが振り向いた

    行こう・・・。
手をつないで そぞろ歩いた
指先の温度が 心地いい
砂が ひんやりと 足に冷たかった




夜風に潮の香りがした
妙になつかしい 甘い切なさが 胸によみがえる
    キミの香り・・・。

 
 今でも キミは ボクを惑わせるんだ