キミの香り

キミは潮の香りがした。波の香りがした。

キミは 私が好きだった?
私は 狂おしいほど キミのことが大好きだった。

あの頃 キミは 私のすべてだった。


潮の音がすると言ったら 信じてくれなかったよね。

私の耳を引っぱって・・・その手をそのまま そっと頬にすべらせた。

キスしてくれるのかと 思ったんだよ。

大好きだったから もう それで充分だった。

キミは 私が好きだった?


今でも 確信が得られないんだ。

キミの香りは 覚えているのにね。